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松下勝太郎

松下勝太郎 85歳 1989年8月杉元の2代目、松下勝太郎を抜きにして、杉元の葬儀にかかわる精神、社風を語ることはできません。
葬儀の研究に生涯をささげ、膨大な研究成果を残しました。
現在でも、その編纂に追われているほどです。
十五歳の時、スペイン風邪で父を突然亡くし、それこそ西も東も分からないままに、跡継ぎとして家業である葬儀業を最初は心ならずもすすみ、結局はその道一筋に歩んで、学び、研究し、ご喪家さまにご奉仕して八十九歳の寿命を全うして逝きました。
十五歳の若輩で当主の立場にたたされることになった辛さ・悔しさなど克服する糧、方法として、お人を訪ねては話を聞き、書物を紹介していただき、貧るように読んで、自分の、そして家業の栄養としていったようです。
古今東西の書物から「死」や「葬式」に関する情報を収集し、人生の最期の厳粛な式典である「葬儀」に関する研究書を自分なりにまとめ、、明治、大正、昭和の実際に町々で行われていた葬儀の風俗史を編纂することが、大きな目標でした。
ここでは松下勝太郎の研究の中から、新聞等に発表した論文、エッセイ等を抜粋し、戦後の葬儀の移り変わりや、杉元の葬儀への考え方、こだわりなどをお読みいただければ幸いと存じます。

葬儀の風習さまざま わたしの研究と蒐集 文人たち